みなさん、こんにちは!
今日はバレルのツイストレートとそのライフリングについての基本的な説明をしようと思います。「Rifling(ライフリング)」は、銃身に刻まれた溝(山と谷)を指します。
溝の「山」= “land” 「谷」 = “groove”
ライフリングによって、ペレットは銃身を通過する際に回転します。
銃身のツイストレート (twist rate) は、ペレットが完全に360度回転するのに必要なインチ数を表します。つまり、ツイストレートが1:16″の銃身では、ペレットが16インチを移動する間に360度回転することを意味します。
プロフェットII 5.5mmのライフリング
1:16″ツイストレート(従来ライフリング)
溝は6つの長い谷と6つの短い山
一般的に、重く、長いペレット(スラッグ弾)に対しては、短いツイストレートが使用されるべきです。軽く、短いペレット(スカート弾)の場合は、長いツイストレートが良いです。
また、銃身には大きく分けて「従来のライフリング」と「ポリゴナル (polygonal) ライフリング」の2種類があります。
左は従来ライフリング、右はポリゴナル
プロフェット1 5.5mmの銃身
1:32″ツイストレート(ポリゴナル ライフリング)
溝は6つ谷と山
従来のライフリングは、銃身の内径に溝を切って作られ、ポリゴナルの方は、ライフリングの逆の印象を持つ※マンドレルの周りに銃身をハンマー鍛造して作られます。
※マンドレルは心棒というものです。機械加工をする際に被加工物を支えるために貫通させる棒のこと
ポリゴナルのライフリングは、従来のライフリングのようにペレットに切り込みを入れるのではなく、ペレットを絞ることで効果を発揮します。
左は従来ライフリング、右はポリゴナル
ポリゴナルの方は、ペレットの形状を変える必要があるため、接触点が2つしかないスカートペレットに最適です。
多角形ライフリングの利点は、ペレットの形状を維持しやすく、空気の損失が少ないことです。しかし、ペレットを銃身に押し込むために、より多くのパワーが必要となります。
その為、スラッグペレットは溝が浅い従来のライフリングの方がうまくいく傾向があります。
例外もあり、銃身や銃によって特定のペレットをうまく撃つことができます。自分の空気銃で何が一番よく撃てるかを見つけるのも、空気銃射撃の楽しみの一つです。